こんにちは、八木です!
今日はフランスのPACSについてお話しします
フランスは本当に、書類の処理が遅い…
在仏日本人もよく言ってますしフランス人ですら言ってます
私たちは初回申請から、PACS署名終了まで4ヶ月半かかりました
準備と確認は大事です
PACSについて
PACSとは
「性別に関係なく、成年に達した二人の個人の間で、安定した持続的共同生活を営むために交わされる契約のこと」
要するに、事実婚(内縁関係)より法的補償が強いけれど結婚ほどではないという立ち位置のパートナーシップ契約です
特徴
・結婚ではない
パートナーシップ契約なので結婚ではないです、姓の変更などの結婚特有の権利までは得られません
・結婚より制限が少ない
PACSは市役所または裁判所で契約を結びますし、解消するのも比較的簡単です
結婚も離婚も大変だから、PACSをする若い人は多いとのこと
・事実婚より安定
法的に登録されるので、単なる同居(事実婚)より保障がある
法的効果
- 税制優遇(結婚とほぼ同じ)
- 社会保障・住宅関連の権利が共有できる
- 財産関係は基本的に別々(契約で共有も可能)
- 相続権は結婚と違って自動では発生しない
私のフランス人の友人は
「結婚式は、友人を招いて盛大にやると高額になる。私たちは家を購入した際に、安心のために先に法的な繋がりを持っておいた方が良いと思ってPACSを結んだよ」
って言ってました

結婚したいけど、式を挙げるための資金が整うまで待つカップルが結んだりするのも多いみたい
PACS申請方法
必要書類を準備する
必ず、お住まいの市役所に必要書類は確認してください
特に、私のような外国籍の人は書類がややこしいです
ここで見落としがあった私たちは長い道のりになりました、反省
市役所に書類を持っていく
必要書類が準備できたら、市役所に持って行って行きます
私たちは、ストラウブール市役所の窓口で専用の封筒を渡されました
そして必要書類を全部ここに入れてねって言われ
その日は終了
え、書類の確認この時にしてくれへんのかいってなりました
受領証を受け取る日を決める連絡を待つ
そして、書類の確認後、担当者から連絡がきます
提出して1週間後に担当者から電話がかかってきました
「書類が2つ足りません」と
えぇ〜
しかも、2つのうちの1つは日本からの取り寄せ、あぁ、やってしまった
そして、なんとか書類が全部揃い、市役所に持っていくけど
また「では確認後電話しますね」
その場で、確認して受領日決めたらいいやんってほんまに思います
そして、これフランスあるあるですが、連絡待てどきません
忘れられてる気がする…と思い1ヶ月後に電話すると
「あ、書類全部揃ってますね、じゃあ予約は最短で2ヶ月先です」
って言われた時は…やっぱり……フランスぅ
基本的に連絡遅いなと思ったら、こちらから連絡しないといつまで経っても来ません
PACS登録受領証を受け取る
当日は、身分証明書を持っていくだけで、本人確認して「PACS登録受領証」を受け取って終わりです。
この日に署名をすると思ってたのですが、ありませんでした
事前の提出書類に署名をしていたのでそれで登録されたのだと思います

みなさん口を揃えて「手続きは疲れる」と言う理由を、身を持って学びました
必要書類
お住まいの地域によって少し書類が違うことはあるかもしれませんが、基本書類はフランス全土でほぼ共通です
- パスポート・VISAのコピー
- PACS共同申立書(Déclaration conjointe de PACS)
- PACS契約書(Convention de PACS)
- PACS未登録証明書(Certificat de non pacs)
- 出生証明書(戸籍謄本)
- 身分証明書(発行から6ヶ月以内)
それぞれの書類の取得方法について詳しく説明しますね
フランス政府の公式サイトから準備できる書類
- PACS共同申立書(Déclaration conjointe de PACS)
- PACS契約書(Convention de PACS)
これらは、フランス政府公式サイトからダウンロードし印刷します
自宅で記入し、完成です
申請書ダウンロードはこちらからどうぞ↓
PACS共同申立書(Déclaration conjointe de PACS) N°15725*03
PACS契約書(Convention de PACS) N°15726*02
- PACS未登録証明書(Certificat de non pacs)
これはサイトから申請して、発行してもらう書類です
申請から2週間後ぐらいに発行メールが来て、それをダウンロードし印刷して完成です
PACS未登録証明書(Certificat de non pacs)申請はこちら
日本で準備する書類(発行から翻訳まで)
ここが、大変なので頑張りましょう
- 出生証明書(戸籍謄本)
- 身分証明書(無破産証明書)
発行から6ヶ月以内が有効です
本籍地の区市町村で発行してもらってください
フランスにいて日本に帰らない方は、家族か友人に代理で発行してもらってください
私は友人に頼んだので、委任状など必要書類は市役所に確認しました
そして、その書類をアポスティーユします
外務省に直接出向いても良いですが、その場では発行されないので
郵送をお勧めします
速達で送って、1週間ちょっとぐらいにアポスティーユされた書類が日本の自宅に届きます
その書類をフランスに郵送してもらいます
フランスの自宅に書類が届きます
残念ながらまだ、完了ではありません
その書類をフランス語翻訳しなければいけません
ストラスブールは「在ストラスブール日本総領事館」で発行してくれます
サイトから申請書をダウンロードして必要書類を郵送または、直接持って行きます
ダウンロードはこちらからどうぞ↓
出生証明書(戸籍謄本)
身分証明書(無破産証明書)
1週間ほどで完成メールが来るので、これは取りに行きます
MAIRIE(市役所)によっては法定翻訳家の翻訳を要求されることがあるので、確認必要です
ただ、法定翻訳家は本当に高いです
私が見積もり依頼した人は、2つの書類で300€前後でした

いや、領事館でやってくれると思うよ
って黒八木さんの一声で領事館に確認すると、
戸籍謄本 7€、身分証明書 27€で翻訳証明書を発行してくれました
MAIRIEと領事館は確認してください!お金は大事…
これでこの2つの書類は完成です
身分証明書とは
破産、禁治産、準禁治産の宣告、後見登記の通知を受けていない旨の証明書のことです
私の本籍地の市役所は身分証明書という名称を変更し、「後見等証明書」になってました
本来、PACSの申請には「慣習証明書」が要求されますが、日本に国籍者は入手できないの身分証明書と戸籍謄本が必要になります

この段階踏むのが本当にしんどいですが、みんな通る道なので頑張りましょ
アポスティーユの申請方法
アポスティーユとは
海外に提出する公文書の真正性を証明するための国際的な認証(公認確認)のこと
発行国の署名や印章が本物であることを他国に公式に示す役割をします
なので、翻訳ではないので注意
日本での申請方法
1、市役所で書類の発行
2、外務省のサイトで申請書のダウンロード・印刷→記入
3、返信用封筒購入
4、窓口申請→上記持参
郵送→上記を封筒入れ、郵送
ちなみに、持参しても郵送で返却されるので郵送をおすすめします
詳細は外務省の公式サイトで確認してください
申請書のダウンロードはこちら

要するに、国際的なお墨付きがアポスティーユかな
まとめ
ご覧の通り、日本での書類関係が本当に大変でした
私たちは不備があったのと、書類が揃ったことを忘れられてたダブルパンチで
初回申請から4ヶ月半という、ものすごい時間とお金がかかりました…
特に日本から取り寄せを考えている方は、書類・アポスティーユ忘れがないよう
確認はしっかりして気をつけてくださいね
今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます
ではでは〜
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